【収入が減る恐怖】 年金収入の減少

年金の受け取り額は決まっていない

2006年現在、国民年金や厚生年金などの年金の多くが、確定給付型を取っています。
これは、給付額が決まっている年金です。
これに対して、確定拠出型年金も存在します。

これは、「積み立て額も給付額も決まっていて、年金を受け取ることのできる人は、年金の積み立て額を受け取り終えたら、後はビタ一文支払いません」という制度です。

ところで、自分は70歳までしか生きられないと分かっていたら、それに合わせて積み立てをすれば良いのですが、何歳まで生きることが出来るのかまったくわからないところが年金の難しいところです。
もし、70歳までしか生きられないと思っていて、確定拠出型年金で70歳までしか年金が出ないような積み立て方をしていれば、70歳を越えたあたりから急激に生活が苦しくなります。

ですので、できれば確定給付型の年金がありがたいのですが、確定給付型の年金を採用している国の高齢化が進めば進むほど、年金を支払っている現役世代の負担が重くなります。

負担できる程度の重さであれば、現役世代の人々も負担をすることかと思いますが、これが負担できないほどの重さになれば、話は変わってきます。
「負担できません」と放棄されてしまったら最後、確定給付型の年金制度は崩壊してしまうのです。


年金の受取額が減額されることを覚悟する

高齢化が進めば進むほど、確定給付型年金の受取額は低下してしまいます。
ですので、(国民年金の場合は特に)年金のみをあてにして生活設計を考えてしまうと、痛い思いをする可能性がありますので要注意です。
(月額の受取額が6万円程度というのは、どう考えても生活できません)

特に、年をとっても賃貸物件に住む予定の方や、老朽化した分譲マンションを終の棲家にしようとお考えの方は、後々年金の受取額減少が家賃負担や修繕積み立て費などの負担を悪化させる可能性もありますので注意が必要かと思います。

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