電気ポットと電気ケトルと電子レンジとガスコンロを比較する
お湯を沸かすにはコストがかかる。
また、毎日の暮らしのことなので、日々の手間も光熱費も考慮しないといけない。
それらを考慮しつつ、どの方法でお湯をわかすのかを考えると、光熱費も手間も省いた暮らしができるようになる。
電気ポット
お湯の沸かし直しは不要。
一々お湯を沸かさずすぐ使え、いつでも設定した温度のお湯を使える。
現在では、70度〜100度まで、様々な設定をできるものもある。
60〜70度のお湯は玉露などに使い、沸騰直後のお湯は紅茶などに使い、インスタントコーヒーや煎茶は80度程度のお湯を使う。
それぞれの用途に応じた使い分けが自由にできるので、お茶の設定温度にこだわりがある場合には、設定温度をコントロールできる電気ポットが良い。
湯温を維持するためには電気が必要。
魔法瓶タイプのものもあるが、(気温にもよるが)数時間でぬるくなってしまう。
電気ケトル
毎回お湯の沸かし直しが必要。
すぐにお湯を使う場合でも、紅茶などの沸騰状態のお湯を使わなければならない場合には、沸かし直しが必要になる。
一日中 家に居て、頻繁にお湯を使う場合は、電気ポットのほうが電気代がかからない場合がある。
一日に1〜2回程度しかお湯を沸かさない場合には、電気ケトルの方が光熱費がかからない。
沸騰直後のお湯しか設定できないため、60度・70度・80度などのお湯を使う場合には、別の容器に移し替えるなどして、少し冷ましてから使うようにする。
(正確な温度は、温度計がないとわからない)
電子レンジ
毎回レンジで温める必要がある。
湯温設定はできないし、レンジで加熱したお湯がぬるいお湯になるか、熱いお湯になるかはわからない。
レンジの設定やレンジにかける時間によっては、吹きこぼれてしまうこともある。
レンジには、コーヒーや牛乳を温めるコースがついているものもある。
コーヒーや牛乳などを温める場合、何度になるのかはわからない。
また、温度にムラができるため、表面(上側)は火傷しそうなほど熱く、下はぬるいと言うこともあるので、飲む前にかき混ぜてから飲んだほうが無難。
一日中 家に居て、頻繁にお湯を使う場合は、電気ポットのほうが電気代がかからない場合がある。
一日に1〜2回程度しかお湯を沸かさない場合には、電子レンジの方が光熱費がかからない。
ガスコンロ
やかんや鍋などでお湯をわかす。
お湯沸かし機能のあるガスコンロであれば、お湯が湧いたら自動でガスが止まるが、お湯沸かし機能がないガスコンロの場合、お湯が湧くのをひたすら待ち続けないといけない。
番茶やお茶など、まとまった量のお茶を作るためにお湯をわかすのには便利。
一日中 家に居て、頻繁にお湯を使う場合は、電気ポットのほうが電気代がかからない可能性がある。
また、一日に1〜2回程度しかお湯を沸かさない場合には、ガスコンロの方が光熱費がかからない。
ガスコンロは温度計を使わないと、湯温を測れない。
沸騰するとほぼ100度なので、そこからお湯を容器に移し替えるなどして、湯温を下げるしかない。
玉露などを淹れるなどで正確な湯温が必要な場合には、湯温コントロールのできる電気ポットの方が向いている。
沸かし直し | 湯温設定 | 頻繁に使う | |
---|---|---|---|
電気ポット | 不要 | できる | ○ |
電気ケトル | 必要 | できる | × |
電子レンジ | 必要 | できる | △ |
ガスコンロ | 必要 | できる | × |
季節と湯沸かし方法
地域や個人の体調や体質などにもよるが、大まかに季節と湯沸かし方法を書き出すと、このような形になる。
春 | 温かいお湯を使う季節。 一日に何度もお湯を沸かす場合には電気ポット。 1〜2回であれば電気ケトルか電子レンジかガスコンロ。 |
---|---|
初夏 | 地域によっては、温かいお茶からは遠ざかる季節。 基本的には、電気ケトルか電子レンジかガスコンロでOK。 電気ポットをつけっぱなしにしていると使っていないのに電気代は嵩んでしまうので、電気ポットは一時お休みさせ、ガスコンロか電子レンジで代用する。 |
夏 | 温かいお茶からは遠ざかる季節。 基本的には、電気ケトルか電子レンジかガスコンロでOK。 引き続き、電気ポットは一時お休みさせ、ガスコンロか電子レンジで代用する。 |
秋 | 地域によっては、まだまだ温かいお茶からは遠ざかる季節。 基本的には、電気ケトルか電子レンジかガスコンロでOK。 引き続き、電気ポットは一時お休みさせ、ガスコンロか電子レンジで代用する。 |
晩秋 | 温かいお湯を使う季節。 一日に何度もお湯を沸かす場合には電気ポット。 1〜2回であれば電気ケトルか電子レンジかガスコンロ。 |
冬 | 温かいお湯を使う季節。 一日に何度もお湯を沸かす場合には電気ポット。 1〜2回であれば電気ケトルか電子レンジかガスコンロ。 |
生活リズムと湯沸かし方法
ほとんど仕事や学校で留守
電気ケトルの方が良い。
湯温を維持する電気代がもったいない。
ほとんど仕事だが夜勤
電気ケトルかガスコンロが良い。
一日に何度かお湯を使う場合には、電子レンジは使わない方が無難。
お湯が湧く度に音がする場合、時間帯によっては近所迷惑になる可能性もある。
ほとんど自宅
電気ポットが良い。
ただし、夏場、ほとんどお湯を使わない季節は、電気ケトルの方が良い。
出張などで家を開けることが多い
出張先にいる間、電気ポットのつけっぱなしで電気代を無駄にしたり、空焚きする事故が起きかねない上に、構造上、電気ポットは中身を空っぽにしにくいため、電気ケトルか電子レンジかガスコンロが無難。
深夜・早朝から使う
お湯が湧くと音がする場合、時間帯によっては近所迷惑になる可能性もあるため、お湯が沸いた際に音がしにくいガスコンロや電気ケトルの方が良い。
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