【省エネ】冷蔵庫の消費電力の怪 【節電】

以前、冷蔵庫消費電力について調べていたのですが、その際、奇妙なことに気が付きました。
それは、現在うちで使用している2004年度製古い冷蔵庫の方が、最新型のサイズの小さい新しい冷蔵庫と同じくらいの消費電力だったり、同サイズ程度の最新型の省エネ対応の冷蔵庫よりも省エネだったりすることです。

しかも、最新型の冷蔵庫の方は、厳しい省エネ基準を満たしているとのマーク『エコポイント』5つ星が付いているにも関わらずです。
そこで、これは何かがおかしいと思い、少し調べて見ることにしました。

するとどうやら、冷蔵庫の消費電力量の計測の仕方2006年を起点に変わってしまったことが原因であることが分かりました。



それまでは、実際とはかけ離れたユルユルの設定消費電力の計測を行なっていたのですが、どうやら2006年を境に、その基準をより現実的なものに改正したようです。

とまあ、このようなわけで、現在使っている2004年度製の古い冷蔵庫が、現在の規格でどの程度の消費電力量になるのか正確には分かりません。

ただ、『 今使用している冷蔵庫の年間電気代を調べて見ましょう』と言うページを読みますと、今使用中の2004年度製の冷蔵庫は、かなり消費電力の高い冷蔵庫であるのは確かなようです。
(恐らく、670kWh/年くらいかもです)


冷蔵庫の消費電力量を調べるための旧JIS規格と新JIS規格の違い

※ 備考
参考 : 家庭用電気冷蔵庫の消費電力量の試験方法に関するJISの改正について


冷蔵庫の消費電力量の計測の仕方のJIS規格が改正された時期は2006年5月です。
2006年5月までは、冷蔵庫の消費電力量の計測の仕方は世界標準的なものだったのですが、2006年5月以降、日本の冷蔵庫や住宅事情によりマッチしたものに変更されました。



1.自動製氷機能や脱臭機能などを使用

JIS規格改正までは、日本ではお馴染みの自動製氷機能や脱臭機能の機能は計測されずに消費電力に反映されていましたが、JIS規格を改正してからは、これらの機能を使った消費電力量になりました。


2.ドアの開閉回数

ドアの開閉の回数を25回(旧)→ 35回(新)に増やしました。


3.室温

設定する室温を30℃で180日+15℃で180日にしました。
旧JIS規格ではずっと25℃で計っていました。
これは、野菜室の冷えすぎを防ぐためのヒーターが点いた時の消費電力量を調べる為です。


4.壁までの距離

壁までの距離を短くし、実際に設置されたのと同じような状態で計るようになりました。
(壁までの距離が長いほど庫内が冷えやすく、消費電力量が少ないです)

旧規格 = 30cm
新規格 = 5cm


5.庫内の温度

庫内の温度を5度から4度に変更しました。


6.水の入ったペットボトルを庫内に入れる

一般的に、庫内に物があった方が消費電力量が多いですし、そちらの方が現実的です。
普通は、庫内に沢山の物が入った状態になっていますので、実際の使用状態に合わせ、庫内に水の入ったペットボトルを沢山詰め込んだ状態で計測するようになりました。

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