【影】 葦簀(よしず)と簾(すだれ)による断熱効果 【風通し】


葦簀(よしず)とは

葦簀とは、窓枠や屋根の縁に立てかけるタイプ日除けアイテムです。
葦を麻紐などで結って一枚の板のようにしてあります。
使わない時は丸めて保管でき、使う時は広げて日除けとして使えます。

簾(すだれ)とは

簾とは、窓枠からぶら下げるタイプの日除けアイテムです。
葦を麻紐などで結って一枚の板のようにしてあります。
窓枠にぶら下げて使用しますので、窓から出入りするには簾を一々持ち上げるか、巻いて釣り上げる必要があります。



葦簀とは違い、吊り下げるための器具(アイテム)が別途必要です。
(これがないと吊り下げられません)


葦簀の良い点

地面まで冷やせる

地面が暑い、地面からの照り返しで暑いなどの地面に日光が当たることで暑くなる原因を抑えます。



風通しが良い

風がよく通ります。
カーテンは風が通らないので、風通しが悪くなりやすいです。


窓枠まで冷える

葦簀は窓枠全体を冷やせます。
窓枠が熱くなると窓の開け閉めがしんどくなりますが、葦簀によって作られた影で窓枠が冷やされると、窓枠が熱せられなくなりますので、窓の開け閉めが楽になります。

また、窓枠が熱せられると室内がより暑くなりやすいのですが、葦簀を使うと窓枠が熱せられにくくなるため、部屋も暑くなりにくいです。


設置に手間がかからない

葦簀を広げて窓枠や屋根に立てかけるだけで良いため、設置に手間がかかりません。


外すのに手間がかからない

広げている葦簀を丸めるだけで外せるため、葦簀を外すのに手間がかかりません。


簾と比較して出入りしやすい

ずっと窓枠からぶら下げっぱなしの簾と比較すると、出入りしやすいです。
ただし、窓本体などに立てかけてある場合は、葦簀の高さが低くて出入りのスペースが狭い時は、出入りに手間がかかりやすくなります。


値段が安い

値段は安いです。
日当たりや日差しの強さなどにもよりますが、日差しが強い日に、同じだけの冷却効果をエアコンで得ようとすると、合っと言う間に元が取れてしまいます。


葦簀の悪い点

葦簀のカスが散らばる

葦簀は簾とは違いカスが散らばりやすいですので、広げたり丸めたりする度に、葦簀のカスが辺りに散らばります。


出したり入れたりが面倒くさい

葦簀は出したり丸めて片づけたりしやすいのですが、何度も出したり片付けたりするのは、意外と面倒です。
でも、葦簀の大きさや壁や屋根に立てかけて使う使用法から、葦簀はずっと出しっぱなしにするのには辛いものがあります。
(簾はずっと窓枠からぶら下げっぱなしでも良いのですが)


地面に接している部分が汚れやすい

葦簀は、地面に置いて立てかけて使うものですので、葦簀の下の方は汚れやすいです。
汚れ具合は、地面の状態にもよります。
(土よりもコンクリートの方が汚れにくいです)


簾の良い点

取り付けた後は放置でOK

窓枠からぶら下げた後は、放置していてもOKなのでです。
また、一般的にぶら下げっぱなしでも問題は起こりにくいです。
(日当たりは悪くなってしまいますが)


カスが散らばりにくい

簾は葦簀よりもちゃんとした素材が使ってあるようで、カスが散らばりにくいです。
それでもやはり、取り付け時などにはカスが散らばってしまうわけですが。(^.^;


色々な種類がある

色、柄、室外用、室内用、サイズなど、色々な種類があり楽しめます。


風通しが良い

葦簀と同様に、カーテンよりもよく風を通します。


強い日差しを遮って冷やせる

葦簀と同様に、強い日差しを遮って冷やせます。


簾の悪い点

地面と窓枠は冷やせない

地面や窓枠は冷やしにくいです。
地面は日光で熱せられて熱くなり、そこからも熱が発せられるわけですが、窓枠にピッタリのサイズの簾を設置した場合、簾によって地面が熱せられるのを防ぐことはできません。
ですので、1回やベランダ付きの窓の日除けに使う時は、葦簀よりも冷却効果が下がりやすくなります。


出入りしにくい

よく出入りする窓に簾がかかっている場合、その窓から出入りしにくくなります。
別売りで簾をロールアップする器具もありますが、取り付けがめんどくさかったり、一々巻きあげるのが手間だったりします。
(特に、洗濯物などを持った状態で簾の着いた窓出入りするのは大変です)

サンシェード葦簀窓の出入り口を塞ぎにくいですので、よく出入りする窓はそれらを利用するほうが良いように思います。


実際に葦簀と簾を使ってみた

とまあ、そんな訳で、両者に特徴を考慮しつつ葦簀と簾の両方を使って、実際に犬の居住スペースのある部屋の窓の日光を遮ってみました。(^.^


葦簀

  • 影が出来た(地面・窓枠・ガラス)
  • 涼しくなった
  • 部屋が暗くなった(雨がふる前くらい)
  • 風が通る
  • カーテンは不要(昼間)
  • 風邪が強く吹くと倒れやすい

  • 影ができた(ガラス・窓枠(一部))
  • 涼しくなった(少し)
  • 部屋が薄暗くなった(少し)
  • 風がよく通る

値段

葦簀も簾も大きければ大きい程高いです。
品質やデザインなどに拘らなければ、量販店にて1,000円もあれば購入できました。
簾の方は、窓枠に簾を取り付けるための器具の値段も加える必要があります。
(あと、ロールアップするのであれば、ロールアップするための器具の値段も)


購入方法

通常、葦簀も簾も夏季シーズン中は量販店やスーパーなどで売られています。
簾は葦簀よりも一般的な商品なので、どこでも売られていることが多いです。
葦簀はサイズが大きくなると販売されなかったり、購入後に持ち帰りにくくなります。

うちは大型車のフォレスターですが、270cmの葦簀でギリギリ状態でした。
普通のセダン車や小型車であれば、お店からトラックを借りるか、お店の人に配達してもらわねば家に持ち帰るのは難しいように思います。

そうなると、今度は送料がかかりやすくなりますので(無料でトラックを借りれたりする場合もありますが)、通販で購入してもそれほど変わらないくなる可能性もあります。
通販の場合は、自宅配達を選択した場合は、自宅まで持ってきてくれます。


サイズ

葦簀

窓枠より大きいものの方が良かったです。
斜めに立てかけて使うので、
窓枠の高さ + 地面から窓枠までの高さ + 立てかけるために必要な高さ
になります。

余分に高さがあると窓と葦簀の間より多く隙間が開くので、出入りがしやすくなります。
屋根に立てかける場合はもっと出入りがしやすくなります。

ただし、先程も書きましたが、葦簀や簾の高さが高ければ高いほど、購入後に家に持って帰るのが難しくなりますので、ある程度以上の高さの葦簀の場合は、通販を利用した方が購入しやすいように思います。


簾を購入する前にどこから簾をぶら下げる予定なのか考えてから購入したほうが良いです。
その際、どういう形の窓枠かを調べておくと無難です。
(ぶら下げるための器具を取り付けるところ)

この他、窓が大きい時は吊り下げるための器具が複数個必要になりますので、その点にも注意が必要です。
(左右2つしか器具を設置しないと、簾自身が自分の重さに耐えきれずに中心部分が大きくたわんでしまうため)

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