【監視社会】 ゴミ捨て監視のメリットと問題点について

捨てるゴミゴミの捨て方などを監視されてしまう地域が存在する。

プライベートなものを捨てづらくなるし、使用済みのナプキンや大人用のオムツなど、衛生用品のゴミの中には、見られたくない類のゴミも多く存在する。

この他、恥ずかしいのでこっそりと処分したい物も、監視されると嫌なものだ。

こういう地域に住んでしまうと、普段は汚部屋に住むなんて絶対嫌だと思っているのに、汚部屋化してしまう可能性が出てくる。



ゴミ捨て監視のメリット

捨てるゴミやゴミの捨て方を監視するのには理由がある。
それは以下の通りだ。


ゴミの捨て方を間違える人がいる

ゴミの回収がかなり緩い地域でも、ゴミの捨て方を間違えてしまう人は多い。

例えば、プラスチックは不燃ごみだと思っていたが実は燃えるゴミだったとか、アルミ箔は捨てることができるので、スチール製品も捨てることができるだろうと思って捨ててしまうだとか、資源ごみのプラスチックは回収されるので、洗面器やポリバケツも資源ごみとして捨ててしまうとか言うことだ。

ゴミの捨て方を間違えると、回収拒否の張り紙を貼られ、ゴミ捨て場に放置されてしまう。

ゴミがずっと放置されていると見た目が悪いし、共用のゴミ回収スペースの場合は、ゴミ回収スペースを掃除するゴミ当番の人が困ったことになる。


ちょっと猫ちゃん!
また燃えるゴミの中にビンが入ってるよ!
ビン入れないでって、前にも言ったでしょ!


もう面倒くさいなあ
こんなんバレないってー


猫ちゃんみたいな人がいるから、ゴミの監視しなきゃいけなくなったんじゃん
ちゃんとしてよね!


あーはいはい
わかりましたよ!


その場で注意して改善すると、ゴミの回収拒否が起きにくい

プラスチックゴミは不燃ごみだと思い、不燃ごみの中に入れている人に対し、ゴミを出す直前に、これは燃えるゴミで捨てるんですよと教えてあげれば、その場で間違いを正すことができる。

間違いが正されたゴミは回収拒否されにくく、ゴミ回収スペースに回収拒否の張り紙の付いたゴミが放置されることも起きにくくなる。


カラスや猫によるゴミ荒らしが起きにくい

カラスや猫によるゴミ荒らしが起きるのは、ゴミの回収場所にゴミを置いてから、ゴミが回収されるまでの間だ。

ゴミ回収場所に人が居ないので、お食事がきたとばかりに大喜びでゴミを荒らしまくる。

なので、ゴミの回収場所に人が立ち続けることは、猫やカラスによるゴミ荒らしの予防につながる。


ゴミに対する意識を高める

人は、監視されている状態だとあまり無茶なことはできない。

なので、監視されていなければ適当に捨ててしまっているゴミも、監視されているとしっかり捨てようと気をつけようとする。

また、人を指導するようになると、自分も気をつけるようになる人が多いので、そう言う面でもプラスに働きやすい。


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ゴミ捨て監視の問題点

ゴミの捨て方やゴミの中身を監視してしまうと、必ずと言って良いほどトラブルが起きる。

「うちはトラブルなんてないから」と言う人もいるかもしれないが、実は知らないだけで、自分の知らない場所ではトラブルが発生している可能性は高い。


プライバシー情報が筒抜けになる

ゴミの中には、プライバシー情報が詰まっている。

何の商品を買っているか、どんな物を食べているのか、どんな病気に罹っているのか、何を使ったのか、何をしたのか、どの会社・銀行と取引しているかなどの情報だ。

世の中には、近所から出されたゴミをゴソゴソと弄って、勝手にゴミを分別したり、ゴミの中身をチェックしたりする人もいるようだが、ゴミをゴソゴソやられると、やられた側は非常に不愉快だ。

プライバシー情報を見られているような気分になるのだ。
(近所にこのような人がいる場合、共同でゴミステーションを利用するのが辛くなる)

これを、地域・地区単位でやるわけだから、不快に思わないわけがない。

育毛剤を使っている薄毛に悩む人が、ゴミとして育毛剤のケースを捨てたとしたら、それを見た町内の人が噂するかもしれないし、脱毛用品のゴミを若い女の子が捨てたとしたら、こんな可愛い子が脱毛するんだと噂する人も出てくるかもしれない。

でもまだこれは笑い話で済む範囲の話だ。
これが性的病的生理的金銭的なものになると、笑い話では済まない。

特に、薬を飲んでも完治しなかったり、重篤な症状を引き起こす感染症を患っていることが地域の人に知られてしまった場合、差別や、嫌がらせや、イジメを受け、最悪の場合、その地域に居辛くなってしまう。


ぷぷぷ
ねこちゃん、ダイエットサプリ飲んでるんだ


はあ?
人のゴミみて何笑ってんの?!


ごめんごめん
ついね、ウフフ


あーもう、こんな生活ヤダ!
ニワトリちゃんに、全部覗き見されてる状態になってるじゃん!


嫌がらせを受ける可能性がある

人間は万人から好かれるわけではないので、どうしても誰かから好かれたり嫌われたりと言うことは出てくる。

嫌われている相手がゴミの監視当番だったら大変だ。
ひどい嫌がらせをされ、ゴミが捨てづらくなってしまう可能性もある。

公務員は住民に対して平等に接しなければならないので、普通は、地域住民に対してはそんなに冷たく当たることは少ないだろうが、一般住民にはそんな義務はない。

感情に任せてやりたい放題やってしまう人は、やりたいようにやってしまう。
イジメや嫌がらせも平気で行う。

集団でイジメや嫌がらせをしてくる場合は更に大変だ。
一人では太刀打ちできなくなる。

その状態が継続すれば、ストレスとストレスから来る肉体的なダメージで、精神的・肉体的にボロボロになってしまう可能性が高い。

そんな子供地味たことを大の大人が集団でやるわけがないと言う人もいるかもしれないが、人間というものは、往々にして、大人だろうが子供だろうが関係なく集団でイジメや嫌がらせをするものだ。

特に、その地域の性格の悪いボス猿的存在の人に目を付けられたら最悪だ。
通常、ボス猿的な人には取り巻きも多くいるため、容易に集団イジメや嫌がらせに発展する。

そうなると、その地域に絡むことについては、毎度のように嫌がらせやイジメが発生するので、その地域では生活しづらくなってしまう。

人付き合いのほとんどないマンションであれば、深く付き合うことも少ないため、適当に受け流しやすい。

管理組合で頻繁に顔を合わせないといけないならともかく、普通は回覧板も回ってこないし、たまにエレベーターの中で会う程度だ。

もちろん、自治会のあるマンションもあるが、自治会に加入しなくても、管理会社や管理人がゴミやゴミ捨て場の管理をしてくれるマンションであれば、管理費さえ支払っていれば、ゴミ当番をしないと言うことでトラブルが起きることはないため、自治会から抜けても普通に生活できる。

だが、戸建て住宅の場合は、多くの地域で、町内会に加入し、ゴミ当番を受け入れなければ、ゴミステーション(ゴミ捨て場)を利用させないぞと脅される。

ごみ捨てができなくなれば生活が行き詰まることが目に見えているので、敢えてそうやって脅すのだ。

また、戸建住宅の町内会の場合、回覧板は回ってくるわ、班長になれば班内の家庭を集金してまわないといけないわ、役員になれば行事に参加しないといけないわ、ゴミ当番はしないといけないわなどなど、町内でイジメや嫌がらせを受けていても、適当に受け流せない状態になっている。


ゴミを捨てられない人が出る

ゴミ捨ての監視をされてしまうと、自分の捨てたゴミと自分がリンクされてしまうため、隠しておきたいことがある人は、ゴミを捨てられない人が出て来る。
(ゴミは問題なく捨てることができているとしても)

また、一度汚部屋化してしまうと、ゴミが捨てにくいだけに、普通部屋に復帰することも難しくなる。

最悪の場合、民間業者に頼んで、定期的にゴミを回収してもらうしか方法がなくなってしまう。

ゴミを少なくして、ごみ処理経費を減らしたい自治体にとっては万々歳だろうが、税金を払って行政サービスを受けているのに、こんな酷い目に遭うのはどう考えても承服し難いと思うのが普通の感覚だろう。


これ捨てたら、きっとまたニワトリちゃんに笑われるんだろうな
町内で噂になってたりして


ゴミすてるの怖い
怖くてゴミ捨てられない


ああ、部屋にゴミが溢れてんのに、ゴミが捨てられない・・・


忙しい人は行き詰まる可能性が出てくる

ゴミの監視やゴミ捨てに時間がかかるようになると、忙しい人は行き詰まる可能性が出てくる。

一人暮らしで監視員をやってくれる同居人がいなかったり、共働きで一日中働いているため、朝、監視員としてゴミ捨て場に張り付くために、貴重な有給休暇をとらないといけない人も出てくる。

ゴミ捨てに時間がかかってしまったり、ゴミの監視員をする時間がとれないので、町内会を抜けると言う話になってしまうと、今度は、ゴミ捨て自体に苦慮することになる。
(町内会に加入していないと、ゴミ捨てさせないと脅される事例が多数存在する)

自治体のゴミ回収の担当部署がゴミの戸別回収に応じてくれれば良いのだが、戸別回収には応じてくれず、ごみ捨てができなくなった場合、民間業者に委託するか、ゴミ焼却場に自力でゴミを持ち込まないといけなくなる。

裁判でゴミの戸別回収を自治体に飲ませる方法もあるが、裁判で勝てる保証はない。

今後のために、頑張って勝訴を勝ち取るのもありかもしれないが、弁護士費用や裁判費用など、かなりのお金がかかってしまう。
(自力で裁判できる人は裁判費用が少なくて済むため、訴訟を起こしやすい)

暇な連中がドンドンごみ捨て作業を増やしやがる
これ以上増やすなってーの
こちとら一日中仕事してんだよ


何?
また何かやることになったの?


今度は紙ゴミの仕分け品目を増やすんだと
で、回収場所のスペースが無いから、2週間に一度だった資源ごみの回収日を毎週にするんだと


え?!
いつの間にそんなこと決まったの?


知らんよ
人のあずかり知らんとこで、やることがドンドン増えるんだ
マジでもう勘弁してくれって感じだよ


資源ごみだけをチェックする自治体

監視員付き資源ごみを回収する自治体がある。

資源ごみをまとめて回収する代わりに、間違えて回収ボックスに放り込まれることがないように、地域住民で協力して監視員としてチェックすると言うものだ。

この方法だと、資源ごみの持ち去り(特にアルミ缶)が少なく、ゴミの仕分け間違いが起きにくくより細かく資源ごみを分別することができる。

例えば、空き瓶を色別に回収したり、古紙の仕分けを細かく行ったりなどだ。

問題点としては、上記のトラブルと同様に、地域の他の人たちから何を捨てるのか全て監視されてしまうので、資源ごみの内容によっては、非常に捨てづらいものが出てくる点だ。

特に、病的(薬のケース)・生理的(衛生用品の包装など)・性的なものに関しては、捨てることができなくなる。

また、上記でも書いたように、監視やゴミ捨てに時間がかかってしまうため、忙しい人には非常に辛い作業になるし、イジメや嫌がらせの標的になった場合、精神的・肉体的に非常に辛いことになってしまう可能性も高い。


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