【日本語なのに】 田舎暮らしと方言 【理解不能】
方言と田舎暮らし
地方の人々の中にも、最近は標準語が浸透してきました。
TVや雑誌、義務教育などによって、標準語に接する機会が増えたからです。
しかしながら、未だに訛りの強い地域も数多く存在します。
そういった方言の強い地方に、標準語しか理解できないのにいきなり飛び込んでいくと、その地方の人が何を喋っているのか分からずに非常に苦労する可能性がありますので、訛りが強い地域や、自分の使っている方言とはまったく別の方言を使っている地域へ移住する際には、充分に注意した方がよいかと思います。
アイヅチの悲劇
昔、母の実家に里帰りしていた時に、私は祖母とお話をしようと頑張っていたことがありました。
祖母と話す機会はほとんどなかったですので、何とかコミュニケーションをとりたかったんですね。
でも、祖母は訛りの強い人だったですので、何を話しているのかほとんど理解ができませんでした。
そこで、何とかご機嫌をとろうと、それとなく「うん、うん」とうなずいていたら、はっさくが出てきました。
はっさくは酸味が強いので苦手だったんですが、食べたくないというのも悪いので、頑張ってそのはっさくを食べたのでした。その後も、祖母は何かをブツブツと言っていたのですが、その言葉も分からなかったですので、「うん、うん」と言っていたら、またはっさくが出てきました。
その時は、「はっさくを食べるか?って訊いてたのか・・・」と、はっさくが出てきてから気が付いたのですが、これが不動産契約とかじゃなくて本当に良かったです。
ところで、その後も祖母はブツブツ言っていたので、また「はっさくを食べるか?」と訊かれていると思い込んでいたので、次は「ううん」と首を振ると、その時に限って「スイカを食べるか?」って祖母は訊いていたようで、私はスイカを食べ損ねました。
そのようなわけで、みんながおいしそうにスイカを食べているのに、私は一人ではっさくでお腹イッパイになりながら、方言の怖さを身にしみて悟ったのでした。
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