【脱賽の河原】 汚部屋な身内への対処法

ゴミや不用品を捨てると烈火の如く怒る身内がいる場合、非常に厄介だ。
ゴミや物を捨てることが難しい上に、物とゴミだらけなので、掃除して部屋を綺麗にすることも困難になるからだ。

掃除をしようと不用品やゴミを捨てようとすると、「 勝手に捨てるな! 」と大声で怒鳴る。

何か物が無くなったら、「 お前が捨てたせいだ! 」と大騒ぎする。
(でも実際には、物やゴミでパンパンの引き出しや棚、それにゴミ溜めのような部屋に落ちているだけだったりする)


キャッシュカード無くなったー


キャッシュカード?
このゴミ部屋の中に埋もれてんじゃないの?


こないだニワトリちゃんがうちを片づけた時に捨てたんじゃないの?
だから触らないでって言ったのに!
余計なことして!


あ、これ・・・


あっ


ほら、やっぱゴミ部屋にあったじゃん
人のせいにして


ぐぬぬ・・・


それが続くと、徐々に家や部屋の中がゴミや不用品で溢れてくる。
汚部屋住人の部屋の中だけでは治まらず、共用スペースにも侵食してくる。

捨てろ、片付けろと言うと逆ギレして怒るので、言わずにいると、家の中がゴミや物で溢れていく。

始めの頃は、共用スペースに溢れ出る物をお部屋住人の自室に放り込めばよかったが、段々それでは済まなくなってくる。

しかも、こう言う汚部屋住人の多くが、共用スペースを汚く使う。
髪の毛やゴミも放りっぱなし。
当然、台所や浴室やトイレや洗面所は恐ろしいほど汚く使う。

家やマンションの部屋が別の他人であればまだしも、これが同居中の身内だと大変だ。
とてもではないが、普通の生活は送れない。

そこで、そのような汚部屋住人が身内の場合、どうすれば良いのか考えてみた。

汚部屋住人が身内の場合の対処法

片付けずに放置

家族が家を汚したり、ゴミや不用品を増やしていくのを掃除せず放置すると、徐々に家が汚れとゴミと不用品に飲み込まれていく。
自分のスペースは失われ、台所などの共用スペースは使い物にならなくなっていく。

確かに、汚部屋を放置していると掃除の時間はかからないが、徐々に正常な日常生活を送れなくなっていく。
そしてそのうち、日常生活だけでなく、仕事にも影響が出始める。


家や部屋が徐々にゴミと汚物の腐海に飲み込まれていく
家の中のゴミや不用品が徐々に溜っていき、家がゴミと不用品で埋め尽くされていく。


自分のスペースが失われる
家の中のゴミと物は増える一方なので、結果的に、物もゴミも増やさない自分のスペースが失われる。


共用スペースが使い物にならなくなる
台所や浴室や洗面所やトイレなどの共用スペースが、ゴミや物や汚れなどで使い物にならなくなっていく。
ゴミや不用品が多いため掃除も困難になり、汚れを綺麗にできない。


自分の生活や仕事が崩壊する
ゴミと物と汚物だらけの家では日常生活が正常に送れなくなるため、自分自身の日常生活や社会生活に支障を来し始める。


出費がかさむ
汚物やゴミから発生する大量の害虫の駆除費用がかかったり、生活必需品や服がゴミに埋もれて無くなったらその都度買い足すため、余計な費用がかかるようになる。


家に誰も呼べなくなる
汚過ぎる、お客が座るスペースがないなどの理由から、家にお客を呼べなくなる。
お部屋の具合によっては、親族も呼べなくなる。
(親族が汚部屋を敬遠して来なくなる場合もある)


猫ちゃんって
ホント、水回りの掃除しないよね


だって汚れてないもん


汚れたら私が掃除してるからね


じゃあ問題ないじゃん


猫ちゃんは水回りのお掃除、分担してくれないのかな?


汚くなったらやるよ
でも、今は汚くないからやらない


洗面所を掃除せずしばらく放置して様子見したけど、猫ちゃん、黒カビが生えても掃除しなかったよね?


黒カビくらいどこでも生えるでしょ
ニワトリちゃん、神経質すぎるんだよ


はあ?


喧嘩しながら汚部屋掃除を続ける

汚したりゴミや不用品を溢れさせる家族と喧嘩しながら、延々と掃除をし続ける。
汚部屋の身内は猛烈な勢いで汚したりゴミを溜め込んでいく強者だ。

しかも、ゴミや不用品を捨てようとすると、半狂乱で怒る。
場合によっては、ゴミ袋に手を突っ込んでゴミをほじくり出し再保管しようとする。

なので、本気で汚れやゴミを掃除しようとすると、こう言うことに気を配りながら、掃除し続けないといけなくなる。

自身の掃除の負担を減らすべく、捨てるな、汚すなと口うるさく言うと、家の中の言い争いが絶えなくなる。

確かに、ゴミや汚れは溜まりにくいが、徐々に自分の人生が崩壊していく。
専業主婦の場合は、まだ亭主の給料で食べていけるが、これがサラリーマンや自営業者の場合は大変だ。

日々これらと格闘しながら、働き続けないといけないのだ。
これでは、早晩行き詰まってしまう。


  • ゴミや物を捨ててほしくない家族との中が険悪になる
  • 怒鳴り声、罵声などが近所に聞こえる
  • ストレスが溜まる
  • 貴重な時間を掃除に取られる
  • 汚され方、溜め込むゴミや物の量によっては、仕事や生活に響く
  • 家や部屋の汚れ具合は悪化しにくい
  • 家や部屋が物に埋もれにくい

黙って掃除をし続ける

もし、専業主婦なのであれば、黙って掃除をし続けるのもありだろう。

確かに、賽の河原状態の汚部屋を黙々と掃除し続けることはかなり辛いし、「 私の人生ってなんだったんだろう? 」と思うことはあるとは思うが、フルタイムの仕事を持っているのに、激しく汚れてゴミだらけの汚部屋を掃除し続けるよりかは、数百万倍マシだ。

自分が体調不良になった時や、仕事が上手く行かなくなってしまった時(最悪の場合クビ)に、汚部屋住人が気を回して助けてくれたり、慰めてくれれば良いのだろうが、そう言う気の利く汚部屋住人はそう多くない。

むしろ、不潔さや、不衛生さや、物ゴチャに鈍感なのと同様、こう言うことに対しても鈍感で、苦境に立たされても助けてもらえず、地獄に放置されたまま、自分の人生と体が壊れて終いになることも多い。


  • ストレスが溜まる
  • 貴重な時間を掃除に取られる
  • 汚され方、溜め込むゴミや物の量によっては、仕事や生活に響く
  • 家や部屋の汚れ具合は悪化しにくい
  • 家や部屋が物に埋もれにくい

掃除しながら、掃除をするよう家族を説得し続ける

先程と同様、フルタイムの仕事を持っていると、汚部屋を掃除し続けるのは難しい。

もちろん、普通人であれば大丈夫だ。
汚したとしてもそこそこだし、ゴミも普通にゴミ箱に入れるし、足の踏み場もないほどゴミを溢れさせることもない。

問題は、それが尋常ならざる汚し方やゴミを溢れさせる『 汚部屋住人 』だから問題なのだ。

そう言う汚部屋住人の多くは、人の話を聞かない。
聞いていたら、きっと今頃、普通部屋で暮らしているだろう。

普通に掃除しながら仕事をするのも大変なのに、それプラス、お部屋から脱出するために、汚部屋の身内を説得するとなると、余程すごい人でないと難しい。


  • ストレスが溜まる
  • ゴミや物を捨ててほしくない家族との中が険悪になる
  • 貴重な時間を掃除や説得に取られる
  • 汚され方、溜め込むゴミや物の量によっては、仕事や生活に響く
  • 掃除しながらの場合、家や部屋の汚れ具合は悪化しにくい
  • 掃除しながらの場合、家や部屋が物に埋もれにくい

定期的に業者を呼んでゴミや汚れを一掃する

お金はかかるが、最も現実的な方法だ。
ただし、ゴミも不用品も捨ててほしくない家族がいる場合は、かなり困難になるだろう。

それでも、定期的に部外者を家の中に入れ共用スペースだけでもゴミを搬出し、汚れた場所をきれいにするだけでも、かなり風通しが良く、住みやすい家になる。

汚家・汚屋敷から脱出し、自分は家で掃除をしてあげられないのが後ろめたいのであれば、このような形で掃除屋さんを頼み、ゴミや不用品の処分と清掃をしてあげることで、その後ろめたさが解消できて一挙両得になる。


  • お金がかかる
  • ゴミや物を捨ててほしくない家族との中が険悪になる
  • 家や部屋の汚れ具合は悪化しにくい
  • 家や部屋が物に埋もれにくい

汚家・汚屋敷から出ていく

通常、汚部屋住人の性格から来ている汚部屋は『 矯正不可能 』なので、自分が家から出ていき、彼らと距離をとるのが一番の方法だ。

もし、汚部屋が心身の病気から来ているものであれば、回復できなくもないが、ズボラな性格や物がないと不安と言う心理から来ている汚部屋は、一生涯治らないことが多いので、基本的には、現在の汚部屋住人は、今後ずっと汚部屋住人だと思っておいたほうがよいと思う。

もちろん、極稀に汚部屋住人から普通部屋、そして綺麗部屋になる人もいるとは思う。

新婚直後、まだ恋愛感情が残っている初々しい時期、気持ちが舞い上がっている間に、旦那から嫁に綺麗にして欲しいとお願いする。

または、身内や自分の死を意識するようになり、物を減らさねばならないことを決意したなど、『 人生の転機 』になるような時であれば、矯正できる可能性もあるとは思うが、そう言うケースは稀で、普通はそうはならないと思っておいた方がよい。


  • 家族と疎遠になる
  • 汚家がゴミと汚物の腐海に飲み込まれていく
    (ゴミや不用品が徐々に溜っていく)
  • 汚家にゴミが大量発生する
  • 引っ越した先の自宅にはお客を呼べる
  • 自分の生活や仕事は安定する

汚部屋家族を助ける前に

自分自身が溺れそうになっているのに、溺れている自分の家族を助けることはできない。
確かに、自分の身を挺して家族を助けると言うのは感動的な話ではあるが、それでは、自分も家族も、両方がダメになってしまう。

まずは『 自分を助けることを第一 』に考える。
そして、『 家族を助ける余裕があれば家族を助ける 』

この順番を間違えると、人生が崩壊する。
なので、まずは『 今の自分が溺れかかっているかどうか 』、今の自分を冷静に見てみることが大切だ。

もし、このままだと自分は溺れ死んでしまうと思うのなら、溺れる前に救援ボートに乗り込み、自分の命を助けるべきだ。

自分が溺れ死にそうなのに救援ボートには向かわず、溺れている家族を助けたところで、溺死しそうな家族が自分にしがみついてきて、両者とも溺れ死ぬのが関の山だ。


うわーん
助けてー!
溺れるー!!!


ちょっ、ちょっと猫ちゃん!
しがみついたら溺れる!
離してーーー


離したら溺れるーーー


離してくれないと二人とも溺れるーーー


このように、もし家が汚部屋で、このままだと自分の人生が破綻しそうなのであれば、汚部屋でない環境(家族から離れて住むことができる場所)に引っ越すと良い。

そこで再起を図る
そして、自分自身の生活が安定してくれば、家族の汚家を月に数回掃除しに帰ってあげるのもよいだろう。
もちろん、自分ができる限りの範囲で。

それでは足りず、汚部屋家族に何かしらの問題が起きても、それは自分の責任ではないのだ。
なので、自分を責める必要はない。


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