鉄筋コンクリートマンションRC造の罠
鉄筋コンクリートでも音は響く
鉄筋コンクリートマンションRC造には、騒音が発生しやすいものがあります。
例えば、『 GL工法 』 です。
『 鉄筋コンクリートマンション 』 と書いてあるので、アパートなんかより騒音が伝わりにくいと思ったら、GL工法だったので、上下階の音だけでなく、左右階の音も伝わりまくったというお話はよく目にします。
GL工法とは
GL工法とは、コンクリートに石膏ボードをGLボンドで貼り付ける工法。
GLボンドで接着するとコンクリートと石膏ボードの間に隙間が発生するので、音が太鼓のように拡張して広がるのが特徴です。
太鼓を見るとわかりますが、普通に革の張ったものをポンポン叩くよりも、遥かに音が増幅され、しかもその音が四方に拡散しやすい。
このため、GL工法のマンションでは騒音問題が発生しやすいです。
ノックで分かるGL工法
『 GL工法 』 は、コンクリートと石膏ボードの間に隙間が空いているので、壁をノックすると 『 コツコツ 』 や 『 コンコン 』 という 音 がします。
コンクリートがしっかりと詰まっている壁の場合は、コツコツ言う音はしません。
拳で叩いても 『 ほぼ無音 』 ですし、手のひらで叩くと 『 ペチペチ 』 と言う音がします。
ただし、部分的にGL工法を使用している部屋(部分的にしかコンクリートが詰まっていない部屋)がありますので、購入や契約前に、部屋の様々な壁をノックしてみた方が良いです。
(不動産屋さんやディベロッパーの営業マンの中には、「 ここを叩いてみてください 」 と、コンクリートが詰まった部分だけ叩かせようとする人もいます)
GL工法は外の音も伝わりやすい
GL工法のマンションは、マンション内の音が響くのはもちろんなのですが、外のダンプやバイクの音などの重低音も響きやすくなりますので、幹線道路沿いや駅近に住む予定の場合は、外の騒音に注意したほうがよいかもしれません。
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