【担保】 住宅ローンの保証金 【担保】
保証金は何故支払う?
賃貸などでは、保証人をつけることでリスクを軽減していたりするのですが、住宅ローンは額が額なだけに、保証人を立てるのが難しい上に、支払能力がある保証人を探すのも難しかったりするので、保証協会にお金を振り込んでおいて、支払いが行き詰ったら代わりに立替えてもらうというのが一般的になりました。
住宅金融公庫(住宅金融支援機構)では保証金は必要ありませんが、大概の銀行は保証金を預けなければならないですので、住宅ローンの予算を考える際には、この点に気をつけるようにしましょう。
住宅ローンの貸し出しを行っている金融機関には、保証金だけでOKなものと、団信(団体信用生命保険))だけでOKなものと、保証金も団信も必要なものの3種類あります。
そのようなわけで、保証金や団信についても良く検討されたうえで、どの銀行のどの住宅ローンが一番お得なのかご検討下さい。
借り入れ比率が高い場合は保証金の額に注意
当初用意するお金は少なめに、住宅ローンによる借入金額は大目に・・・というケース(住宅ローン比率の高い場合)では、保証金額が通常のそれよりも高くなってしまう場合がありますので注意が必要です。
例えば、物件の購入金額の8割方を住宅ローンで支払うような場合などは、保証金の額についても、その物件の契約をする前に考慮しておかれた方が宜しいかもしれません。
また、不動産物件の価値が担保割れしていると判断されてしまった場合についても、保証金額が通常よりも高くなってしまう場合がありますので注意が必要です。
特に日本では、土地バブルの崩壊によって土地価格が大幅に下落。
そのあおりを受ける形で、担保割れを起こしてしまった物件が多数出現したのでした。
通常は、担保割れなんて・・・と思いがちですが、こうやって考えていくと、案外と担保割れは起こり易いものなのかもしれません。
一括にするか、金利上乗せにするか
保証金は、一括で支払うタイプのものと、金利に上乗せされるものが存在します。
金利に上乗せされるものは、まとまった保証金は要りませんが月々支払う金利が高めなのが欠点です。
どちらの方が得なのか、色々とシュミレーションをした上で判断してみてください。
ちなみに、仮に100万円を保証金に充てていたとしたら、3%の金利で一年間で3万円です。
これが十年だと30万円です。
でも、保証金に充てていた100万円を借金の返済に充てたとしたら、金利に0.5%上乗せされて毎月徴収されたとしても、その25万円分は浮く計算になります。
(計算はあってるかな?)
ただし、ローンを全部支払い終わるまで、保証金を払い続けるとなるとちょっと負担が大きい気もしなくはないですが、最後まで残った100万円に利子がかかっているのだと思えば、案外と損ではないのかもしれないなとは思います。
(計算が間違っていたらごめんなさい)
よくよく考えると・・・
長年、住宅ローンを払い続けてきて、近年やっと、その住宅ローンから開放された父曰く・・・
「銀行なんてな、「保険」かけよるのに「保証金」もとりよるんや」
「あれはひどいぞ、何せ火事になっても死んでも保険」
「金払わんかったら保証金と担保物権の差し押さえやろ?」
「連中はな、どう転んでも絶対に損せんような構造になっとるんや」
「まあ、早い話が「金貸し」の側に回った方が「得」ちゅうことやな」
・・・とのこと。
(うちの場合は、保険と保証金の両方を支払っていました)
うんうん、確かに、言われてみればその通りです。
保険と保証金だと、2重にセーフティガードがかかっているような気がします。
さらに、銀行は債権者になりますので、支払いが滞ってしまったら担保物件は差し押さえられるわけで・・・。
こういった点から考えると、住宅金融公庫(住宅金融支援機構)はかなり「良心的」という事なのかもです。
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